こんにちは! ktgです!
30代中盤からエンジニア転職すべく、自分の時間のほぼ全てをプログラミングに当てた修行の末に…
2019年9月にエンジニア転職を果たせた。のですが、色々あって11月14日に退職してしまいます。
それまでの経緯は無茶振り開発編としてまとめました。
↓
無茶振り開発編 その1
無茶振り開発編 その2
俗にいうデスマーチというものを味わい、精神的にかなり辛かったですが、振り返ると色々得るものも大きかったですね。
ここまでだったら、しんどかった〜・・・で済むのですが、”個人的にちょっと無理”… と思った出来事がありまして、、
心境も落ち着いた今、筆をとって綴っていきます。
これからエンジニア転職を目指す人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
Contents
転職時の雇用形態について
まず根本の問題はここから。
今回内定を頂いた経緯は知人からのご紹介でした! (ご紹介でありながら変な辞め方をしてしまったのは結構気にしています..)
面談は僕ともう1人の求職者の方と2人で行われ、履歴書や職務経歴書といった書類の提出もありませんでした。
働いてみないと分からない事が多いからとの事で、とりあえず来月からトライアルでアルバイト契約という形で、あっさりと働く事が決まりました。
9月の段階:時給制のアルバイト契約
この時点では、僕も働かせてもらえる事に只々感謝している状態でした。
良かったら来月から正社員も見据えているというお話があり、それに向けて頑張ろう! と意気込んでいましたね。
不信ポイント1:総務関係の手続きが滞っていた
最初に説明があるかと思いましたが、雇用契約書に関して何もお話が上がってきません。
slackでバックオフィスの方から書類が送られてきたのが、9月の終わり頃でした。
基本的にバックオフィスの方とのやりとりはslackオンリー。
確かに効率的なのですが、少しは対面での説明などあった方が交流できて今後の業務がやりやすくなるのにな〜と個人的には少し不満でした。
まぁITのベンチャー企業は合理的に動くべきなので、こんな感じなのかなと思いながら、連絡通りに総務関係の手続きは進めます。
この時点では、当初のお話通りアルバイト契約でお話が進みました。
不信ポイント2:社長との約束がことごとく流れる
1名の経験者の方含め、Web開発の未経験者と合計6名(内2名は週1~2日のトライアル)という受入体制でした。
社長はとても忙しそうで、基本会話はほぼありません。
打ち合わせも必要最低限で、向こうの都合が良い時に呼ばれてお話するといった形です。
これは当然ですね。少数精鋭の企業で利益の出せない新人に逐一時間をさく訳にはいきませんから。
しかし、向こうからされた約束(~日~時に進路や契約の面談等)がことごとく流されるという事が続き、ちょっと不信感が増しました。
仕事の進捗報告などは社長の都合最優先が当たり前ですし、どうとでもなるので構わないのです。
契約に関する重要な面談の約束をされても、気付いたら消滅したり先延ばしされているという事が何回か発生して、あれ… と思ってしまいました。
明け方2時とかに、突然連絡事項がslackで送られてくる事があるほど忙しそうなので、これも仕方ないのかなと当時は考えます。
不信ポイント3:いつまで経っても社会保険のお話があがってこない…
これが不信感のほとんどを占めますね..
社会保険のお話が一向にあがってこないのです。
これは僕が悪いのですが。
アルバイトとはいえフルタイムで働くので、社会保険が適用されるものだと勝手に思い込んでおり、
前職の電機健保を更新せずにいたのです。
なので、健康保険未加入というかなり危険な状況のまま過ごしていました。
ちなみに正社員化は当面なさそうで、僕含め3人の新人はそのままアルバイトの立ち位置のままです。
期間のお話など出てこなかったので、社長から急にごめんなさいをされて離脱する事もありうると腹を括ってはいました。
仕事で利益が出せていませんし。それでも良い経験は積めていましたので、実力不足の契約終了とはなっても特に不満なく。
10月半に面談に機会があり、その時にやっと保険の話題を切り出せます。
雇用形態に関してのお話では、「正直アルバイトでは一部の社員より高い給料になってしまっているから業務委託化しようか迷ってる」との事です。
業務委託でも最低限収支がマイナスにならないなら問題ないと考えていましたので、その時はあまり深く考えていません。
ただ、無保険状態なのでこちらとしても早めに判断して国保に入るなりの動きをしたい! とお話をしました所、
「アルバイト + 社会保険でいけるように社労士の先生とお話しておこう」という流れです。
しかしながら、そもそも法律で一定時間の所定労働日数がある場合、加入させる義務があります。
(1)会社が法人(株式会社や有限会社など)、または従業員数が5人以上の個人事業所(農林漁業や飲食店などのサービス業は除く)であること。つまり、「強制適用事業所」であること。
※但し、半数以上の従業員が社会保険の加入を希望し、会社が申請の上、厚生労働大臣の認可を受けた場合は、「強制適用事業所」でなくても社会保険に任意加入することができます。
(2)1週の所定労働時間および1ヶ月の所定労働日数が同じ会社で同様の業務に従事している正社員の4分の3以上であること
(3)常時雇用していること
参照先:https://www.neo-career.co.jp/humanresource/knowhow/b-contents-parttime-arubaito_syakaihoken-20181029/
なので、こちらから申し出る事なのか..? という疑念が離れませんでした。
そして事件は起こった・・・
残業時間もそこそこ長くなってしまった為、時給換算すると僕らの給料は会社的に痛手であったと思います。
当初の業務委託のお話は”12月から“という事でしたし、無茶振りの件もあったので、本当にこのまま働くかは考えた方が良いなと。
こちらからも、「元々トライアル契約という事なので、僕も継続するか判断させて頂きますね」と告げた所、
3月から大型プロジェクトが始まるから人手がいる
〜さんはもうよい歳で、ここで中途半端に抜けるよりこの会社でやり切るしかないんだくらいの気持ちで働いて欲しい
と言った話がされて、離脱しないで続けて欲しいのかなと思うようなニュアンスです。
この時点ですでに気持ちが離れかけてはいましたが、職場の人が良い方々ばかりで、お世話になった分を返したい気持ちが強かったです。
なので、少なくとも12月までは働いて判断しようと考えます。
しかし・・・
11月14日、無茶振り案件を乗り越えた数日後、総務担当の方からslackにて雇用契約書が送られてきました。
“11月から”業務委託で月20万(160時間固定)
月20万でも、12月までであれば投資してもらった分飲めた(それでも本来はあり得ない金額…)のですが、
11月からとなっている事でブチ切れてしまいました。。
今までの残業をチャラにしたくて、社会保険の話をすっ飛ばしたくて、この仕打ちか…
労基へ直行
もう無理だ。。
僕ら新人はちょうど大型案件のデバッグに入っていたのですが、キリの良い所まで片付けて、
雇用契約書は承諾できない旨を伝えました。
相手からは、11月からは間違えで遡って締結できないと仰っていましたが、もうこの時点で信用はありません。
わざとかもしれない… 信用できないので労基行ってきます! と告げて、会社を離脱。
そのまま近場の労基署へ直行しました。
労基に着くと、担当の職員さんが六法を持ってお話を聞いてくれました。
お話をした結果、
- 社会保険は法律上加入義務があり不適用は違法
- 契約の変更も(一方的なら)労働契約法第八条に違反
- 業務委託で月20万は都内の最低賃金に近く悪質(業務委託でその給料だから)
- 無茶振り案件もパワハラになりうる
と見事満貫ですw
友人数人とも電話相談し、法律に強い友達からもアドバイスを貰って出社せず即退職を選択しました。
念の為証拠となりそうなスクショなどはその前から一応押さえてありましたが、一気にかき集めておきます。
今回の経験で得た教訓
大変ではありましたが、人生何事も経験です! ある意味貴重な経験ができました。
- トライアル採用は入りやすいが、後付けで不利な条件にされやすいので注意
- 新人教育や受入体制が整っているか、あるいはその実績があるかは考慮すべき
- 雇用契約や社会保険は事前に入念にお話しておく
- こちらが弱い立場だと意見しづらいが、言うべき事は臆せず主張する
- 明らかにおかしい事があったら必ず誰かに相談する
心残りは、熱心にご指導下さった先輩にお返しできなかった事と、せめて給料分の利益をあげて貢献ができなかった事ですね…
とりあえず、離脱までの給料も振り込まれていますし、急に去ってしまった以外は揉めずに問題なく進められています。
失業手当てを貰いながら充電中
それで今後どうするの? って話ですが、
当面は学ぶ必要性を痛感した事に没頭するつもりです。
コンピューターサイエンス、基礎のPHP、Laravelで何か作ってみる、SQLの修行、AWSやインフラ、ネットワーク、JSなどのフロント周り etc..
離脱してからこの記事を書くまで、無職なのでそれなりに時間が手に入りましたが、
やる事をしているとあっという間に時間が過ぎていくのを実感します… 正直かなり焦ります。。
ありがたい事にお仕事や案件のお誘いも頂けていますし、行きたくても行けなかった勉強会への参加も出来ていて、とても充実しています。
さらに、求人の感触も思っていたより良く、1社だけ申し込ませて貰ったら即面談させてもらえました。
今まではいくらか応募してみても全く反応がなかったのに、この違いに正直ビックリしました!
なので、自分のこれまでのキャリアを生かせつつ、自分にとって良い経験が積めそうな環境で。
今度こそ利益貢献をできるように動きたい次第です。
正直、覚悟のない人や適性の低い人にこの職業は全く薦められません…
僕も適性は決して高くないので、楽しくもありますが業務となるとしばらく辛い時期が続きそうです。
が、自分で人並みの幸せを捨ててでも選んだ道!
そして、こんな目にありながらも充実した毎日!!
1日1日が楽しいです!
なので、後退せず力尽きるまで前進してみようと思ってます。
転職から早々離脱してしまったという、本来経験したくない事を味わったので、どうせならそれを生かしたく!
挫折したエンジニアの為の再起会なる場を作ろうと考えています!
乞うご期待下さい!
〜後日談〜
僕が辞めた事で残っていた同期入社の方は、業務委託→以前と変わらずアルバイト契約と待遇が改善されたそうです!
犠牲になりましたが、少しは救われました。 ヨカッタヨカッタ!