大企業に内定をもらっている大学4年生の方は、最後の春休みを終えようとしている頃でしょうか。
これから始まる新社会人生活に、色々と不安や戸惑いもあるかと思います。
皆様と同じように、僕も当初は不安と恐怖しかありませんでした。
あとで少し詳しく書きますが。
干された(と個人的には思ってる)という事も、ある意味僕が望んで声をあげた結果であり、後悔はしていません。
それがきっかけで今があります。なんだかんだ生き残っています。とはいえ、誰しも干されるなんて避けたい事でしょう。
入社1~2年目早々、色々あったことがキッカケで干されてしまった感のある僕ですが、こうすればよかったと今になって分かった事が沢山あります。
順調に会社で出世したい、キャリアアップしたい、と考えている方へ。
大企業ではどのように振舞って過ごしていくと、「上手く立ち回れる」のか、僭越ながらお伝えさせて頂きます。
これはあくまで僕が感じた、「優等生」としての模範行動のようなものですので、
正しいかどうか、ではありません。人それぞれの価値観や考え方、求めるものによって、どうすれば良いかは変わってくるでしょう。
それでも、会社で順調に評価されて過ごすに越したことはありません。
参考になりましたら幸いです。
Contents
仕事は「正確に」「素早く」「コミュ力」の順に優先する
仕事の正確性について
仕事をする上で、最も重要だと思う能力の一つが「正確性」です。
簡単な頼まれごとから、メールの内容、送信先、打ち合わせの日時、場所、書類、見積もり、相手の名前etc…
どんな仕事にせよ、正確に業務をこなすのはいわば「当たり前」というのが一般的な風潮です。
就活でも、誤字脱字ばかりのエントリーシートでは書類選考を通過することは難しいでしょう。
例え、生産性がものすごく高い人でも、ミスが多くてやり直し作業が多くなれば、ゆっくりでも正確な人が一般的にケースでは勝ります。
また、仕事が正確だと自然と信用力が上がります。
「○○にこの仕事を任せれば間違いない」「困ったら○○さんに聞けば大丈夫」といった、日頃の積み重ねが信頼となります。
仕事能力の土台となり、根幹をなすもの。時と場合によって、優先度は変動しますが、まずはこの正確性を重視するのが基本中の基本です。
仕事のスピードについて
正確性が一番重要だと言いましたが、同じ作業をかたや1時間かけてこなし、できる人は10分で完了させた。となると、当然10分で終えれた方がよいですよね?
残業時間の短縮が声高にあげられている昨今、仕事のスピードも正確性と並んで重要な要素となっています。
とはいえ、いくら早くなっても、正確性が欠けたらNG。かといって、慎重になりすぎて遅くなるのもよくない。
そう、このバランスをとるのが非常に難しく、上手く調整して両立できる人が一般的に「仕事のできる人」とみなされます。
コミュ力とは?
「正確性」を備え、「スピード」も申し分ない。一見、これで完璧にみえますが、まだ何か足りません。何が足りないでしょうか?
そう、仕事は決して一人で行うものではなく、相手がいて発生するものです。そこで大事なのが、「空気を読む」というコミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力といっても、範囲が広く、定義も曖昧ですが、仕事をする上で最も重要なのが、一緒に働く人とのコミュニケーションです。
一番基本となるのは、相手の望む事を察してやってあげて、相手の嫌がる事をしない。という事でしょうか。組織で働く訳ですから、組織のルールに従って、周りの人と円滑に仕事を進める。
勿論、ケースバイケースで例外は多々ありますが、職場の人間関係を良好に保つための「空気を読む」能力も必須です。
補足
以上、当たり前すぎる事ですが、3つの基本能力を説明しました。
どれも欠けてはならないくらい、重要なのですが、あえて優先度を考えた結果、
正確性>スピード>コミュ力
と、僕は考えました。
何事も正確に仕事をこなせれば、自然と信頼関係は築けます。逆に失敗すると人に迷惑をかけます。なので、正確性が最重要。
仕事には納期があります。遅くて待たせていては、これまた迷惑をかけます。なので、次いで重要。
そして、どんなに仕事ができても、良好な人間関係でなかったらやりづらくなります。
この3項目では一番後ろにきていますが、ある意味最重要とも言えるコミュ力が挙げられます。
加点狙いよりも減点されない事を優先する
職種や社風にもよりますが、大企業や雰囲気が固い業種に関しては、目立った失敗はしないに越した事はないでしょう。
人数の多い、大きな組織はトップダウンで上司から仕事の指示が降りてきます。
それをミスする事なく正確にこなす。与えられた仕事を円滑に回す。
これが「社内の評価」において、第一に重要になってきます。
失敗してもOKなケースや、チャレンジが評価される事もありますが、成功による加点よりも、失敗による減点の方が大きい、といったケースが目立ちます。
最初にあげた、「正確性」「スピード」「コミュ力」の3つの要素が問題なければ、特に目立った成果をあげれなくても、
仕事を与えている上司が評価してくれるので、社内では順調にステップアップしていけます。
「飛び抜けて成果をあげれば評価せざるをえないだろう。」
なんて考えてた時期が僕にもありましたが…
「大企業」では稟議書などで、所属長、部長、役員承認などをもらわないと、大きな成果のでるであろう仕事は進めることができません。
個人が単騎でコツコツと成果を出すのは限界があります。
なので、日々の仕事をノーミスでこなし、減点されずに円満に回し続ける。
やがて大きな仕事が回ってくるチャンスを待つ。というルートが「大企業では」一般的です。
上司や社内政治、周りの人の評判を味方につける
組織であなたを真っ先に評価できるのは、他でもない上司です。
平等にこなしている仕事の職能や、数字の貢献度などで測れたらよいですが、世の中そう簡単にはいきません。
その上司がさらに昇進、昇格の時期がきた時、部下として自分の下に置きたい人物を、一般的には昇進させます。
なので、まずそこにノミネートされる必要があるのです。
さらには、「上司を出世させる活躍も重要」です。
部署として成果を出す
↓
上司が出世する
↓
部下も評価されて引き上げてもらう
といった流れが大企業にはあります。
だからこそ、「ゴマスリ」や「飲みニケーション」などのコミュ力が必要となってきます。
仕事さえできれば、優秀な人なら勝手にどんどん出世する。
と、僕も会社に入る前や、入った直後は思っていました。が、どうもそれだけではないのです。
他の大企業の方とお話してみても、決して仕事能力の優秀な人が全て、順当に上のポストについている訳ではありません。
組織で上に上がるには、上司、そのまた上司といった、組織の評価を味方につけなければなりません。
参考サイト
blog.tinect.jp
このあたりの実態は、会社によって差があるにせよ、ドラマの「半沢直樹」などをみると分かりやすいです。
さらには、派閥などもあるかと思います。
自分の立ち位置を把握し、だれと仲良くなり、どのグループに入るか。そのような事にも、好き嫌いだけでなく、意識して振る舞う必要があるのです。
勿論、これらを一切無視しても、問題なく出世して、成り上がっていく人はいます。が、評価システムとして、逆に上司次第で人を干すことも可能となっています。
そう考えると、「上手く立ち回る」には、やはり社内政治は避けて通れない問題と言えるでしょう。
上手く立ち回るコツまとめ
ここまでの内容をまとめると、
①仕事は、「正確性」「スピード」「コミュ力」が重要
②減点しないようにする
③社内政治を万全にこなす
といったことになってきます。
(会社によっては、ものすごい成果を上げて、他の人と差をつけて抜きん出る必要があるかもしれませんが。)
ただ、これを過不足なく達成できるほどの人はそうそういないでしょう。
欠点は必ずどれか持ち合わせているものなので、目立たせないようにして、長所を全面に出すようにできればOKです。
ここからは、僕自身や、他の人の失敗事例を記載します。
僕の失敗事例
僕の会社では、入社後に年単位で仕事の棚卸しをする面談システムがあります。
そこで、一年目から早々に異動したいという旨を伝えました。
理由としては、他の記事にも書いていますが、1時間半以上に及ぶ遠距離通勤と、仕事よりも飲み会重視の環境に疲れてしまった。というもの。
メンタルがやられた訳でも、会社を欠勤していた訳でもないのですが、(ちなみに1年目は欠勤ゼロです)
不安と不満が大きかったので、面談システムの際に本音を余すところなく、さらけ出しました。
所属長、部長クラスの人にも直々に呼ばれ、深い話をさせて頂いたのですが、これで会社にマークされてしまったという感じがします。
その後、異動となった部署では、人間関係こそ非常に円満だったものの、上手く仕事が回せず、リーマンショックも影響して工場へ飛ばされました。
なので、公の場では、ネガティブな深い話をあまりしない方がよいでしょう。(あくまで順調なルートにい続けたいのならですが)
会社に関係なく、イチ個人として話を聞いてくれているつもりでも、そこはビジネス上の付き合いです。
だれが悪いわけでもなく、そういう情報は社内に出てしまいます。
真面目な人は、他の人には話さないから、とはいっても、知り得た情報を社内に報告せざるをえないのです。
他の人の失敗事例
多いのは、仕事を抱えすぎたり、ストレスなどでメンタルがやられ、出社できなくなったパターンです。
一度、病気などで長期離脱すると、会社の評価は相当不利になるようです。
倒れたり、入院して戻ってきた人をみていると、その後いくら活躍しても役職が上にいけず現状維持のまま、となっている方を多く見受けました。
体調、健康管理は、仕事だけでなく、日常生活にも差し支えます。
仕事だけに気をとらわれて、健康をないがしろにしないよう気をつけましょう。せっかく頑張っていたのに、病気になってしまっては、元も子もありません。
運の要素も大きい
ここまで僕の見解を述べてきましたが、これだけ人が多いと運の要素が非常に大きくなってくる事も事実です。
どの部署に配属となるか、どの上司にあたるか、仕事の相性、ストレス耐性、評価制度と仕事の成果との関連性、複雑に絡み合っていきます。
なので、うまくいかなかった場合、決して自分だけのせいではないという事を肝に命じて下さい。
反省は大切ですが、自分が悪かった… とだけ思っていると、全てにネガティブになります。
環境を変えたら花が咲くケースだってあります。逆もしかりです。
結局、自分がどうなりたいかによる
大企業で上手く立ち回れたら、
手厚い安定した給料、高い社会的地位、部下がいる優越感、組織を動かしている満足感、
といった、一般的にみんなが羨ましがるような待遇が手に入ります。
ですが、仮に上手く立ち回れなくても、人生なんとでもなります。
大企業に入社する、という事だけでも、狭き門をくぐりに抜けてきたという事なのです。
働いてみて、はじめて分かる事だらけです。それまでの価値観や、自分が本当に欲していたものは変化していきます。
これから入社する皆様は、ぜひ後悔のないよう、まず精一杯全力で働いてみましょう。働いていく中で自身の仕事観が生まれます。
その仕事観と、理想とする人生設計を鑑みて、どう人生を生きていきたいのか。考えて行動していくのが良いかと思います。
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