先シーズンは雪不足で悩まされ、今シーズンも12月は冬将軍が不調…。でしたが、各ゲレンデで一気に雪景色一色となりましたね!
ハイシーズン真っ只中な今、スノーボードをやってみたい! と意気込む初心者と共に、ゲレンデに向かう機会も多くなることかと思います。
そんな時、ビシっと教えて上手く滑れるようになってくれたら、嬉しいですよね〜!
でも、
「自分が滑ることはできるけど、教えるのは苦手だな〜。」
「専門用語とか知識がないから、上手く説明できないなぁ…。」
なんて、スノボの初心者指導に自信がない方も多いでしょう。
さらに、
「自分の滑る時間が欲しいから、あんま手取り足とり教えられないよ〜。。」
「リフトに乗れるようになるまで、1日係りっきりは勘弁だな…。」
という意見もよく聞きます。ごもっともです。誰だって、まず自分が楽しく滑りたいですもん。
でも、2時間でリフトに乗れるようになって、4時間で連続ターンができるようになったらどうでしょう?
一緒に滑れる仲間が増えれば、楽しみも喜びも倍増ですよ〜!
ということで、今回は、
実際にインストラクターをしたことがある経験者から、
初心者を指導する人に向けた「教え方」を紹介します!
ぜひ、参考にしてみて下さい!!
※記事が長くなりますので、
前半:スノーボードの板を履くまでに教えたい事
後半:スノーボードの板を履いてから教える事
に分けました。
Contents
滑る前の準備
初心者は、滑る前に説明した方がよい事・確認すべき事が沢山あります。
以下にポイントをあげますので、実際にチェックしてみて下さい。
ブーツの紐確認
初心者で、かつ年齢が幼い子供の場合、紐がしっかり結べていない場合が多いです。
足元がグラグラですと、上手くボードを操作する事がとても難しくなります。
簡単にでも良いので、必ず滑る前にチェックして下さい。
用具の説明
まずはこちらのリンクに書いてある解説をざっと理解しておきます!
スノーボードを立てて、簡単に説明しておきましょう。ここでは最低限の説明を記載します。
ノーズ、テールの説明
前足側がノーズ、後ろ足側がテールです。
呼び方だけ、なんとなくでも覚えてもらいましょう。
バインディングの説明
ブーツを装着させる金具の事をバインディングといいます。
アンクルストラップとトゥストラップがあり、
アンクルストラップから装着します。
足の動きや力をしっかり伝える為、痛くない範囲できつく締めましょう。
(けっこう締め付け甘い人が目立ちますのでチェックしたほうがいいです)
使っていない方のハイバックは必ず倒しておきましょう。
エッジの説明
スノーボードのエッジ部は金属でできている為、手を切りやすいです。
触る時は、必ずグローブをつけましょう。
スキーとスノーボードの違いって分かりますか?
これは経験者でも、即答できない人が多いと思います。
バシッと説明できると、スノーボードならではの動きを理解しやすです。
しっかり覚えてレクチャーしましょう。
- スノーボードは横ノリのスポーツ
- 前足、後ろ足という区別がある
- スキーが2枚の板に対して、スノーボードは1本
- ストックがない
- 両足固定
- 板が外れない(スキーは衝撃で外れやすい)
- 転ぶ時、受身が難しく頭を打ちやすい
- 操作に慣れれば体重移動で簡単に曲がれるので上達を感じやすい
リーシュコードの注意点
リーシュコードの装着はMUSTなんですが、それ以上に注意すべき点は手でもって移動している時。
うっかり板を落として、そのままゲレンデに流してしまう事があります…
スキーは止めてくれる機能がありますが、スノーボードには備わっていません。
エッジ部は金属でできており、これが一旦流れると早いスピードが出ます。
人に当たると大変危険です。(実際に死傷クラスの事故が過去にあった)
くれぐれも、板だけは流さないよう注意喚起しましょう!
準備体操
初心者の方は、バランスをとる為、体のありとあらゆる所に力が入ります。
それゆえ、思わぬ怪我をしてしまう事も… なので、短時間でもいいので、ストレッチを兼ねた準備体操はやっておきましょう。
足、腰、肩、を中心として、手首、足首、首は入念にやっておくと良いです。
基本姿勢について
大変お待たせしました…
ここから、やっと運動の説明に入ります。まだ、板は履かないでOKです。
まずは正しい基本姿勢を知る、作るところから始めましょう。
これは、他のスポーツでいえば、素振り、打ち込み、シャドーボクシング、
ぐらい当たり前に重要な事です。
また、人によって体型はそれぞれ異なります。
体が大きい人、小さい人によって姿勢は少し変わりますので、そこも留意しておいて下さい。
正しい基本姿勢
①足を肩幅より気持ち長めに広げる
②軽くジャンプ→着地 膝が軽く曲がった状態をキープ
③目線はノーズの先の進行方向をみる
④手の高さはみぞおちのあたり
→ノーズ側は板にたいしてまっすぐ(厳密には少し左側)
→テール側はくの字に曲げておへそから45°ぐらいの位置に添える
⑤力のいらない、体が楽な姿勢を目指す
⑥この姿勢のまま、しゃがむ、伸びる、前足重心、後ろ足重心 と動かしてみる
※「伸びた姿勢、後ろ足重心は不安定なので、使いません」という説明をするとよいでしょう。
転び方
だれしも、必ず転びます。転びながら上手くなっていきます。
なので、受け身の方法も簡単に紹介します。
滑れる人でも意外と知らない事も多いですが、転び方にもコツがありますのでご紹介します。
後ろ側(お尻から転ぶ場合)
柔道の受身のイメージです。おへそをみて、頭をあげるようにします。
手を立ててつくと怪我をしやすいので、伸ばして倒れます。つま先を上げて、ボードが引っかからないようにします。
前側(膝から転ぶ場合)
高校野球でよくみる、ヘッドスライディングのイメージです。
後ろ側同様、手を伸ばします。体を伸ばして流れるように滑らしましょう。
ポイントはカカトをしっかり上げる事です。
バインディングの装着方法
注意点ですが、体より山側にボードをもってきてつけましょう。
体が壁となって、ボードが流れるリスクを防止できます。
ブーツの入れる順序として、前足のカカトから入れてしっかりと装着します。
順番は、
①リーシュコード
②アンクルストラップ
③トゥストラップ
の順につけます。
スノーボードを着けて、実際に滑る前の教え方に関する説明は以上です。
実際のレッスンでは、ここまでを約20分以内に行います。
(生徒さんやインストラクター次第で前後します)
後半は、板を履いた状態からワンフットで歩行 〜 リフトに乗って上からターンするまでの内容を記載します。
実際にスノーボードを履いてからの後半はこちらからご確認下さい ↓